ニキビができた、毛穴が汚れている、肌荒れしている、花粉で顔がかゆい… これらのお悩みが出た時に、保険診療の皮膚科と、自由診療の美容皮膚科、みなさんはどちらに行っていますか? (どっちに行ったらいい?正解は最後の「まとめ」へ)
①保険診療とは、厚生労働省の「保険診療の理解のために」で下記のように記載されています。 ・健康保険法等の医療保険各法に基づく、保険者と保険医療機関との間の公法上の契約である。 ・保険医療機関の指定、保険医の登録は、医療保険各法等で規定されている保険診療のルールを 熟知していることが前提となっている。 簡単に言うと、保険診療とは、国民健康保険や健康保険に入っている人が医療機関で受ける「公的医療制度の対象となる診療」のことを言います。
②自由診療とは、ウィキペディアで下記のように記載があります。 自由診療とは、公的医療保険(健康保険、国民健康保険、後期高齢者医療制度)が適用されない診療のこと。保険診療と対になる診療である。診療を受ける者と、診療を行う医療機関との間で自由に個別の契約を行い、その契約に基づいて行われる診療である。保険診療でできることと、自由診療でできることには、かなり差がありますので、違いを知って上手に選択し、肌と付き合っていきましょう。
保険診療の皮膚科とは
まずはじめにお話ししたいのが、保険診療の皮膚科と自由診療の皮膚科では、治療の目的が変わってくるということです。 保険診療の皮膚科は「病気の治療」がメインです。 そのため、
- かぶれ
- じんましん、湿疹
- アトピー性皮膚炎
- ニキビ(尋常性ざ瘡)
- 水虫、うおのめ、タコ、いぼ
- ヘルペス
- 乾癬
- 帯状疱疹
- 皮膚腫瘍
- やけど
- 蜂窩織炎
などが診療科目になっているところが多いです。 美容皮膚科と密接に関係があるものとしては、湿疹やアトピー性皮膚炎、ニキビなどが当てはまり、患者様(お客様)がどちらに行くか悩む要因の一つになっているのではと思います。 炎症しているニキビがある場合は、必ず早めに皮膚科を受診して、薬を処方してもらうことをおすすめします。美容皮膚科でもニキビの治療はしていますが、ニキビ跡や、炎症が終わったニキビが対象になっていますので要注意です。 アトピー性皮膚炎についても、皮膚炎そのものならば皮膚科、アトピーで乾燥しやすい状態をどうにかしたいという場合には美容皮膚科がおすすめです。
自由診療の皮膚科とは
美容皮膚科の目的は「肌の状態をよりよくしたい、元に戻したい」「きれいになりたい」がメインになります。 そのため、
- しみ・そばかす・肝斑
- ニキビ・ニキビ跡、クレーター跡
- しわ・ほうれい線
- たるみ
- 赤ら顔
- 毛穴の開き・黒ずみ
- 妊娠線
- 乾燥
の改善などが主な診療科目になっています。 治療ではない、肌の悩みがある場合は、基本的に美容皮膚科の診療範囲になりますが、保険診療で診察しているクリニックもありますので、まずはしっかりとリサーチすることをおすすめします。 ちなみに、どちらの皮膚科も性別関係なく受診できますが、美容皮膚科においては未成年の受け入れをしていないクリニックもありますので、事前に確認してみてください。
まとめ
冒頭で投げかけた質問への正解をここでお答えします。
- ニキビができた → 保険診療の皮膚科
- 毛穴が汚れている → 自由診療の美容皮膚科
- 肌荒れしている → 保険診療の皮膚科の後に、自由診療の美容皮膚科
- 花粉で顔がかゆい → 保険診療の皮膚科
ぜひ症状にあわせて最適な医療機関を選んでください。
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